セミノール

「セミノール」は、大分では「サンクイーン」と名付けられています。
果皮は赤みがかった橙色で、甘み、酸味ともしっかりした濃厚な味わいが特徴です。
果肉はやわらかく果汁がとても豊富で、膜薄皮が薄くてとてもジューシーです。見た目は赤橙色をしており、光沢のある皮が特徴です。味は甘みと酸味が両立した濃厚な味わいで、手で皮をむけば垂れてくるほど果汁たっぷりなフルーツです。

セミノールは勾配の急な段々の園地で栽培されています。
その理由は、樹や葉にまんべんなく日が当たり、余分な水分が地面に溜まらないにして生産する必要

また、”サン” “クイーン”の名前から想像できるように太陽のような赤橙色になるのを支えているのが「サンテ」という布です。実をひとつひとつ丁寧に布で包んで、大切に育てられ出荷されています。

出回り時期は４月頃。
セミノールは皮が実からはがれにくいですが、手でむくことが可能です。ただ、手で皮をむこうとすると、果汁があふれて手が濡れることもあるので、布巾などのお手拭きを用意しておくとよいでしょう。オレンジのようにカットして食べるのもおすすめです。膜薄皮は薄く、袋ごと食べられます。地元では、カットしたりジュースやジャムやゼリーにしたり、タルトの材料などに使用して長年愛されています。

県南特有の「越冬できる温暖な立地条件」を生かし栽培されたセミノールは40年前から導入され研究・栽培されている歴史ある柑橘です。
太陽のような赤色と果汁の多さとさわやかな酸味で、関東で人気のある品種となっています。
全国的にも栽培が限られ、珍しい品種です。さわやかな酸味が特徴のセミノールを楽しんでほしいと思います。